2003年末、しばらくの滞在を終え、駐在員は日本に戻って来ました。
「ドイツ駐在員報告」は、たくさんの方々にお読みいただき、
ご感想や、ご意見や、激励など多々いただきましたこと、厚く御礼申し上げます。

元駐在員は、現地で間近に見聞きしたことはもちろんのこと、こうした触れ合いのなかからも、
学び、体得したさまざまなことを抱きながら、今後は日本で活動をいたします。
皆様のお近くに伺うこともあるかも知れませんので、その節はどうぞよろしくお願いいたします。

しばらくの間、インポーターとしての日頃の業務の中から、NEWSや、現地からの情報などを、
ささやかな感想なども含め、日記形式にしてお伝えしたいと思います。
どうぞよろしく、またお読みいただけば幸いです。

 2007/06/22  Doki Doki Doitsu night!!(どきどきドイツナイト!!)


もう3ヶ月も書いていませんでしたね。「いつも読んでます!!」なんてたまに言われて罪悪感にかられる日々だったのですが、さすがにこれはひどい!!
日々の忙しさに負けてばかりの弱い私ですが、今日はさすがに絶対書こうと思う感動した出来事がありましたので、お知らせします。

6月22日(金) 曇り時々雨

 わが社は今年の4月に立ち上げ以来初の新卒男子社員が入社している。
名前は宮本君。この前の会議で毎月1週間は研修として東京へ出張してくることとなった。
 今回はその第1回目。ワイン業界の楽しい部分、やりがいのあるシーンをたくさん見せてあげようと、6日間てんこ盛りのイベントを組んでみた。

 お得意先さんへの営業やセミナーを数多く組んでいったが、その中でも個人的に最も印象深かったのが、金曜日の夜に行ったイベント。

 神楽坂にて今年オープンしたワインバーの女性オーナーとともに急遽企画した粋なイベント。
その名も「ヘレンと飲めへん!?どきどきドイツナイト!!」我ながらのセンスにあきれるばかりだが、お客さんの中にはタイトルが良かったからといって来店してくれたかたもおられた(本当)。

 うちのワインだけを19種類グラスで楽しんでもらえる企画。全部で10席ぐらいしかない小さなお店なのだが、その雰囲気はホームパーティーそのもの。

 オーナーさんのこだわりは「情熱が感じられる、好きなインポーターさんのワインしか置かない!!」ということ。私たちと合同試飲会でお世話になっているヴィナイオータさんとクラモチ・コーポレーションさんのワインしか置いていない本当に稀有なワインバーである。フランスワインが1本もないのだ。

 宣伝行為も一切していない、この小さなお店。しかも火曜日に決めたばっかりのイベントなのでどれぐらいの方が来られるのかと文字通りこちらがどきどきしていたのだが、入れ替わり立ち代わり、来るわ来るわで驚いた。

 皆さん純粋に口コミ等でこの店を知り、オーナーさんの独特のアットホームな雰囲気に惹かれて常連さんとなった方たちばかり。なんの告知もないお店なのでうわさを聞いて
2時間かけて探して来られた方までおられた。

 このすばらしい雰囲気の中で、皆さん本当に幸せそうに自然にワインを楽しんでおられる姿に、私はいたく感動してしまった。こんな風景はなかなか日本にはないような気がする。東京に来て3年になるが、仕事ばかりであまり友人のいない私にとっては、純粋に皆さんともっとお知り合いになって、「お友達になりたい!!」という欲求が生まれた。

 「また是非やってください!!」という声のもと新人宮本君を人質に置いて、お店を去る。初めて東京に来て硬い表情ばかりだった彼の楽しそうな自然な表情が印象的だった。
 次回は第2回「ヘレンでかめへん!?」を開催する予定。

 改めまして、お忙しい中お越しいただいた皆さん、本当にありがとうございました。またお会いしましょう!!

山野 高弘
 
 2007/06/11  イタリアレストランでドイツワイン!

今月、下記のイタリアレストランでドイツワインが楽しめます。
美味しいお料理とドイツワイン!
是非この機会に行かれてはいかがでしょうか。

*イタリアンバール コッタコッタ さん*

いつも笑顔のシェフの楽しいお話と、特にペペロンチーノが最高のお店。
今年のイタリアワインコンテスト大阪代表のシェフが選んだリースリングワインが、グラスでも楽しめます。

大阪市中央区高麗橋2-3-5 B1F
TEL 06−6231−7788
地下鉄御堂筋線淀屋橋駅11番出口より徒歩5分
地下鉄堺筋線北浜駅6番出口より徒歩3分

*スッド ポンテベッキオ さん*

皆様ご存知「ポンテベッキオ」の南店。
特にピザとパスタは絶品。
3種類の白ワインと、2種類の赤ワインがグラスとボトルで楽しめます。

大阪市浪速区難波中2−10−70
なんばパークス8F
TEL 06−6646−4000


2軒とも予約がベターです。

      KG



 2007/03/28  Mit Essen(食事とともに)

22日の夜に来日してくれたファルツの醸造所ベッカーのフリートリッヒ・ヴィルヘルム・ベッカーさん。弱冠26歳ながら、24歳の時からお父さんと共同経営社として醸造所を切り盛りしている。ワインの味もさることながら、今回の彼とのイベントは彼の溢れんばかりのやる気と才能に引っ張られるばかりだった。

3月28日 快晴 

今回は22日夜〜28日朝までの滞在。私は、今まさに彼を空港へ送ってきたところ。京成電車に揺られながらのリポート。

 23日〜26日までは大阪の弊社展示会及び、酒販店さんとのセミナーや食事会。27日は東京で酒販店さんでの試飲会を経て私の家の近所にあるビストロ・アッシュさんにて業界関係の方だけを呼んでの15人での食事会を行った。

 主役として来ていただいた醸造家は今までは私より年上の方ばかり。今回のベッカーさんは26歳とまさにこれからの若手のホープ。私たちも本当に勉強不足だったのだが、この5日間で彼が今後のドイツワイン業界を牽引して行く大きな役割を担う1人だということが確信できた。

 彼の話で面白かったのが、昨年からドイツのワシのマークの生産者協会VDPの若手醸造家25名が「Jang Adler(若鷹ならぬ若鷲の意)」というグループを作り、定期的に会合を開き、お互いの研鑽のために情報を公開しあっているとのこと。ドイツワインの今後を担う彼らの動きが今後非常に楽しみだ。

 今回も様々なイベントを行ったが、どの会場でも「お〜」というどよめきが起こるほど、
そのワインは強烈な印象を残していった。若いながらもオーストリー、ニュージーランドでの修行を経、また世界各国を巡った彼は経験が非常に豊富。将来のビジョンもしっかりしていて、8つも下とはとても思えなかった。

 ただ1つ明らかに今までの醸造家と違うのは食事の量!!見るもの全て食べたいとばかりに日本食をどんどんと平らげる姿はやはりまだ26歳。まだまだ育ちそうな彼を空港で見送るときには、明らかに来日時よりもふっくらとしたほっぺがかわいかった。

 とにかく、また1つすばらしい生産者と強固な関係が築けたことに私も大満足。次回は彼のお父さんと来日してくれるとのこと。本当に楽しみだ。

 ところで、今回はイベントのほとんどが食事とともに楽しむというもの。やはり、ワインだけの良さを語るというのはもう限界なのかもしれない。最後に行ったアッシュさんのイベントもみなさん非常に喜んでいただけたので、今後は醸造家の来日の際だけでなく、定期的に私が主催の食事会を行おうと思う。次回はフランケンワインと和食をテーマに業界関係の方を招いて5月ごろに開催予定。またこちらでレポートします。

                           山野 高弘
 2007/03/22  近況報告

 いつものようにすっかりご無沙汰になってしまってすいません。
お蔭様でさまざまな方面からお声をかけていただけるようになり、
ばたばたとした毎日を過ごしています。

3月22日(木)曇り

3月はHPにてご案内のとおり、東京と大阪で弊社展示会が行われる。東京はすでに終了し、3日間で200名以上のお客様にお越しいただき、好評のうちに会を終えることができた。それもこれもわざわざこのために来日してくれたフーバーさんとたくさんの方々に支えていただいたお陰!!本当にありがたい。

今回は東京に限定して来日してもらい、合計5日間さまざまなイベントを行った。実はフーバーさんと東京で本格的にイベントを組むのは今回が初めて。
弊社展示会だけでなく、ドイツ企業向けのセミナー、百貨店の顧客さんを呼んでのアットホームなディナー、酒販店さん、百貨店さんでの試飲セミナーなどどれもこれも濃密な時間を過ごすことができ、フーバーさん自身にも非常に喜んでもらうことができた。奥さんのバルバラさんからもわざわざドイツから、「ベルンハルトが感動してたわよ!!」というお礼の電話までいただいた。

ただ、もともとフーバーさんは少し体調を崩し気味で後半には熱も出てしまい、本当に申し訳ないことをした。今回はそんなにつめた日程にもしなかったつもりなのだが、やはり、気を使ったりして大変なのだろう。無事にドイツに着き、元気に働いているとの連絡をもらってほっとした。

私はどうしても醸造家さんが来日すると少し張り切りすぎる。それというのも、
今から2年ほど前、亡くなられたブロイヤーさんが私たちのために来日された時の影響が強いようだ。当時の私はまだ東京に来て数ヶ月、ほとんどイベントらしいイベントも組めないまま、東京では1回大きなディナーを行ったのみであとはブロイヤーさんのご紹介で商工会議所などを一緒に回る始末。帰り際のバスの発着所での見送りの際にあの人は、「また来るからその時はしっかり頼むぞ!期待してるからな!!」と言いのこし颯爽と日本を後にした。独特の鋭い眼光が今でも頭に残っている。

 そのわずか10日後に彼は帰らぬ人となってしまったのだが、あの時以来どうすれば限られた時間の中、1人でも多くの人たちに良い環境で彼らのワインの良さを伝えることができるのかを、様々な角度から考えるようになった。

 今回のフーバーさんと行ったイベントに関して私は非常に満足している。フーバーさんも同様だろう。あの人は満足してくれるのだろうか・・・。まだしばらくは、この満たされない葛藤と向き合うことになりそうだ。とは言え、健康が第一。これからはもう少しゆとりのあるイベント組みをしようと思う。

 今日からはファルツ、フリートリッヒ・ベッカー醸造所よりベッカーJr.さんが来日してくれる。一昨年初めて訪れたこの醸造所では驚きの連続!!私自身がまだまだ彼らのことを知らないので、非常に楽しみにしている。

 彼らの思いをきっちりと伝える。この仕事こそが輸入商社の根本。やはりこの仕事は面白い。

                                山野 高弘


 2006/11/9  Was ist 《RIVER’S 6》?? (リヴァーズ・シックスとは??)

 最近何か広報活動ばかりしているような印象のこのページですが、どっこい、いかに美味しいワインを皆さんに飲んでいただくかという本業を怠っているわけではありません。
今日、私が今年最大、最重要と密かに意気込んでいたイベントが行われました。

11月9日(木)快晴

 「いかに美味しいレストランのワインリストに私達の伝えたいドイツワインを載せてもらうか」それは私が今年の後半から来年にかけて掲げている大きなテーマです。

 どうしても今までの日本の市場では、料飲店さんでの一般的な「甘かろう、安かろう」というドイツワインの印象のせいでそれほど入り込めていませんでした。ただ、それはここ10年来のこと。私の中では、ドイツのワインが大きく入り込めるチャンスがあるという確信がありました。
 
 現地ドイツでも20年前までは国内のレストランですら力を入れて扱っていなかった時代がありました。しかし、15年前ぐらいから国内のトップレストランで積極的にオンリストされるようになり、2000年以降からは世界的な広がりをみせるまでとなりました。この動きがここ日本でできないはずがない!!私の確信は数多くの醸造家から実体験として伺った苦労と成功の物語からくるものです。

 今回くしくも「自然派ワイン」の著者である大橋健一さんのお声掛けで、国に関わらず生産者の情熱を熱く伝えているインポーターさん同士が集結しての合同試飲会を行うこととなりました。フランスの野村ユニソンさん、ヴァン・クールさん、フランス、オーストラリア等のヴォルテックスさん、イタリアのヴィナイオータさん、カリフォルニアのクラモチコーポレーションさんという少人数ながらも気概にあふれた蒼々たる顔ぶれ。以下はこの会の趣旨です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

≪リヴァーズ・シックス≫

多くのワイン産地には川があります。
ロワール川・ローヌ川・ポー川・ライン川など、
川はワインに欠かせないミネラルを運んできます。
我々6社のワインインポーターは、
日本の皆様にミネラル(=ワイン)をお届けします。
「オーシャンズ・イレブン」ではなく!?
     「リヴァーズ・シックス」が、我々のテーマです。

6社合同試飲会《リヴァーズ・シックス》とは?

お取引先との商談中、専門外のワインの話しになったときに、状況に応じて信頼できる他のインポーターをご紹介することがあります。「最先端の情報を持っている」、「徹底した品質管理」など、互いに紹介できるようなインポーター同士が集まり、情報交換や市場作りをすることで、お取引先も含めてみんなでメリットを共有し合うことが出来るのではないかと考え、3年前に最初は3社からスタートしました。

《インポーター各社の紹介(順不同)》
(有)ヴァンクゥール
「限りなく自然のままのワイン仕入」「生産者の顔が見えるワイン販売」をテーマに掲げ、昨年10月に起業をいたしました。社名ヴァンクゥ−ルとは、「心のワイン」です。
現地生産者がワインに詰めた、「情熱」「心」を、お客様にそのままお届けいたします。

(有)ヴィナイオータ
社名のヴィナイオータは、イタリア語で酒屋(ワインを売る人)を意味するヴィナイオと、姓の太田を掛け合わせた造語。イタリアの中でも伝統的なスタイルの造り手、有機農法や自然農法を実践し、出来る限り人為的な方法を使わずに醸造を行う造り手を中心に約200種類を取り扱っています。

(有)ヴォルテックス
2006年3月に起業いたしました。社名のヴォルテックストは、エネルギーの通り道及び地球そのものを意味しています。フランスに限らずニュージーランド、オーストラリア等の魅力的で自然のエネルギーを感じさせるワインをご紹介しております。

(有)クラモチコーポレーション
クラモチは造り手の情熱と産地の特性を醸し出した”ヒューマンテロワールワイン”を提案します。カリフォルニア、オレゴン、ワシントン州ワインの自然な美味しさを感じ取ってください。

野村ユニソン(株)
旧・アイ・エヌ・エーを今年1月に引継ぎ、フランスを中心にイタリア・オーストリアなどから、造り手の「想い」のこもったワインをご紹介したいと考えています。
「自然派のその先へ・・・」が、これからのテーマです。

ヘレンベルガー・ホーフ(株)
蔵元との家族ぐるみのお付き合いから、今までになかった少量生産の高品質ドイツワインを取り扱っています。20年前の世代交代によりドイツワインは大きく変わりました。従来の甘口だけでなく、辛口から奥行きのある赤まで。ドイツの新しい風を感じてください。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

以上が今回のイベントの内容。いわゆるプロの方、酒販店さんやレストランさん専用の試飲会だったのですが、来乗客数はなんと400名ほど!!しかも驚いたことに本当に熱心なかたばかりで、会場は「すばらしいワインとの出会い」を求めてきている方たちの熱気であふれていました。12時〜18時まで、新橋駅近郊のアジュール竹芝さんで開催されたのですが、あっという間の6時間でした。

 「やっぱり!!」私は身の震えるような感激を覚えていました。会場ではこちらが恐縮するぐらい、私達のワインを気に入っていただける方ばかり。

 オーバーかもしれませんが、今日はドイツワインが再び業務店市場に大きく打って出る産声をあげた瞬間だったと思います。

 これからがまた忙しくなりそうです。

 お客様もすばらかったのですが、今回ご一緒させていただいた5社の方たちも本当にすばらしい!!新しいアイデアと情熱にあふれた人たちに囲まれて私自身も非常に刺激を受けました。

 来年春にはこのすばらしいイベントを関西で行う予定にしています。西日本の皆様、楽しみにお待ちください!!

山野 高弘
 2006/09/22  Es ist endlich soweit.(いよいよ)


先日、銀座の有名フレンチレストラン ベージュ東京さんにて,東京での最後の撮影を行う。
写真は出演いただいている辰巳 琢郎さんとテレビ大阪の藁谷 麻美アナウンサー。
こちらのレストランにも私達のリースリングがオンリストされており、辰巳さんのご紹介にて撮影の運びとなった。

いよいよ放送日程も決定!!
「辰巳琢郎の新ドイツワイン紀行 〜本物のドイツワインに出会う旅」放送予定日

テレビ大阪 10月9日(月曜祝日)14:00〜14:55
TVQ九州(テレQ) 10月9日(月曜祝日)15:00〜15:55


お楽しみに!!

山野 高弘
 2006/09/14  Wir sind auf der deutschen Zeitung!!(ドイツの新聞に載りました!!)


これは余談だが、先日モーゼルをアテンドしていただいた方からメールが届いた。
添付されていたのが、写真の新聞記事。地元の新聞になんと私達取材班の写真が!!

記事によるとモーゼルワインの需要は日本ではまだまだ健在で今後伸びる可能性が十分にあるとのことだった。

 くしくも、今回のツアーで特に印象に残ったのはモーゼルだ。毎年9月に行われるベルンカステルでのワイン祭りに取材にいったところ、大方の予想に反して凄い人!!合計5万人以上の方がこのお祭りに訪れていた。インタビューをしてみるとオランダ、ベルギー、アメリカ、北欧など多彩な国々の方がわざわざこのお祭りを楽しみに来られていた。

 最後には約30分にも渡り、花火が上がり、それに合わせて派手な音楽が鳴り響き、自分の中でのモーゼルのなんとなく地味なイメージが一新された。私達の会社はどちらかというと、バーデンやラインガウ、フランケン等の比較的新しいイメージの醸造家にスポットを当てがちだが、どっこいさすがは伝統のあるモーゼル。
 
「モーゼル健在!!」このことが強烈に印象に残りました。

山野 高弘
 2006/09/03  Das war eine unvergessene Reises(心に残る旅でした)


 日本に帰ってきてから、まず2年を目標に力を入れていたことがある。よりたくさんの人にドイツワインを知っていただくため、専門誌をはじめ、いろいろなメディアの方に取り上げてもうことだ。これは、今は亡きベルンハルト・ブロイヤーさんが、私に残してくれた言葉。今回その1つの区切りとなる仕事ができたように思う。

 9月3日(日)曇り時々雨

またドイツにやってきた。今回はなんとテレビ大阪での1時間番組作成のための取材ツアー。俳優の辰巳琢郎さんや、大阪テレビのディレクターさん、アナウンサーさん、製作会社の社長さん、カメラマンさん、音声・照明さんと超本格的な取材ツアー。

 この製作会社の社長さんとのご縁で1年がかりで構成されたこの番組。放送日は10月9日。テレビ大阪、TVQ九州放送(福岡)の2局ネット。今思っても本当に色々な方のご支援をいただいて実現した夢のようなプロジェクト。2年間の日本での広報活動の集大成と思って望んだ一大イベントだった。

 主にラインガウ、ミッテルライン、モーゼルと渡った4日間。非常にタイトなスケジュールだった。私としても全く初めての体験で、どこまでできるのかは、全くの未知数だった。

 取材が始まると現場にあわせてシナリオもどんどん変更され、改良に継ぐ改良。実際間近で見てみて、1時間番組を作るのがいかに大変かということが身にしみた。

 最後に訪れたのが写真のモーゼルのドクター・ローゼン醸造所。当主のエルンストさんはスイスからわざわざ戻ってきてくれて、夜の8時からの撮影。いつものように、ダイナミックなホスピタリティーを発揮していただき、撮影は無事10時過ぎに終了した。

 終了直後の達成感は久々に味わうものだった。物造りの醍醐味だろう。私はただのアテンドだったのだが、それでもこのあふれるよう充実感はなかなか味わえるものではない。

 今までの人生で何度か転機となる機会があったが、今回はまたその1つとなるような気がする。すばらしい人たちとの出会いは何物にも変えがたい。フランクフルト行きの機内でこの製作会社の社長さんから「このツアーを通じて、君にパブリシティの真髄を教えてあげよう。これが私から君へのプレゼントだ!!」という力強いお言葉をいただいていたのだが、それ以上のものが学べたように思う。

 この感動を原動力に、また日本でドイツワインを広める活動を続けていきたい。そうするためには仲間が必要だ。同じ目的に向かって走ってくれる仲間達が。これからの新しい出会いに期待しつつ、その出会いを逃さない自分でありたいと思う。

 何はともあれ、10月9日の放送をお楽しみに!!私達の特別企画、ぶどうの樹3本のオーナーで畑のお世話をしていただいているバスツゲン一家も登場します!!

ドイツワインに詳しい方でもそうでない方でも楽しめるすばらしい番組になると思います。
放送時間は決まり次第またこちらでお伝えします。

                              山野 高弘
 2006/05/30  Was ist wichtig fuer europenischer Wein.(ヨーロッパのワインで重要なこと)



モネゴさんとの3日間はそれこそあっという間に過ぎ去った。これほどタイトなスケジュールを嫌な顔1つせず、よくこなすものだとただただ感心するばかり。さすが「世界最優秀ソムリエ」の肩書きは伊達ではない。最高のホスピタリティーを見させていただいた。

6月30日(火)快晴

今回彼に帯同できて個人的にも本当にためになった。どのイベントも非常に盛況で、今回で8回目の来日となる彼だが、ドイツワイン、特にリースリングに対する関心が4年前の来日時と比較して大きくなっていることを実感できたことが非常にうれしそうだった。

彼の言葉は非常に理路整然としていて聞いていてうっとりとすることもしばしば。その中から特に印象に残ったことばを少し紹介する。

今日は午前中に2つの雑誌社の取材を受ける。その時の彼の締めの言葉。
記者「一般的な日本人の感覚として、フランスワインはエレガント、イタリアワインは力強いという印象を受けるが一言でいうとドイツワインの特徴は?」
M.d.M「独、仏、伊のワインの印象を簡単に述べると確かに伝統的なフランスのワインに関してはエレガントという言葉があてはまります。しかしこれはあくまでクラシックなスタイルを保っているものに限り、どうしても一部のワイン評論家の趣向に合わせた造りを目指す醸造家が多く、果実味とタンニン分の抽出に走りすぎ、エレガンスが失われつつあるように思えてなりません。イタリアのワインに関しても確かに力強さというのが基調となっているとは思いますが、クラシックなスタイルのものには同じエレガンスが感じられます。
 ドイツワインに関していうならば本当に質の高いものに関しては3つの言葉に集約されると思います。「エレガンス」「フレッシュ」「果実味」。つまりワイン新興国とは違い、ワインに関して長い伝統を持つ我々ヨーロッパ諸国のワインに関してはエレガンスというものが共通項としてあげられるといえます。なぜならばワインこそがヨーロッパ文化の根幹をなしている「人と人との結び付き=コミュニケーション」を支えてきたからなのです。重たすぎるワインをグラス1杯飲むだけで、果たして良いコミュニケーションが取れるでしょうか?本当に良いワインとは長い時間をかけて、2杯目、3杯目と杯を進めさせてくれるエレガンスを保っていなければなりません。その空間にこそすばらしいコミュニケーションが生まれるのです。
 今世界的に「テロワール」の表現というものがワインに関して非常に大きな意味合いを持っていることはみなさんご承知の通りです。ただこの言葉の本来の意味は、ワインがどういった風土気候から育ったものかを反映させるだけに留まらず、その土地の人間も含めた文化そのものを反映させることにあります。
 我々はこのすばらしい文化を次の世代に伝えるために努力していかなくてはなりません。」

以上私が思わず翻訳ノートに二重丸をつけた項目でした。今回の彼の来日は今後の日本におけるドイツワインの位置づけが大きく変わる転機となるような気がする。Monegoさん色々と教えていただき、本当にありがとうございました。再会を楽しみにしています。

P.S.写真は撮影で使用したGeorg Breuer/GB Pinot brutとJean Busher/Spaetburgunder S。モネゴさんいわく、ドイツの赤とゼクトにはまだまだ大きなチャンスがあるとのこと。今年の秋以降が楽しみだ。

 2006/05/28  Das war eine grosse Ehre!! (光栄でした)



今日から非常に楽しみにしていたイベントが始まる。世界最優秀ソムリエであり、Master of wineでもあるMarkus Del Monego(マルクス・デル・モネゴ)氏が来日するのだ。私は光栄にも色々な方のご助力により、3日間を通して通訳として付き添うこととなった。

5月28日(日)くもり

今日は六本木ヒルズ横にあるグラン・ハイアットホテルにてワインセミナー。100名近いソムリエさん、ジャーナリストさんなど、著名ワイン関係者を集めて、Monego氏と2007年にバルセロナで行われるソムリエ世界選手権日本代表である佐藤 陽一さんのトークを交えたものだ。

 テレビや専門誌など色々なメディアの方も集まる一大イベント。今回はHuberさんをはじめ、様々な方の推薦により私が全体の通訳を務めることに。

 12種類のワインを順番にテイスティングしながら話を進めていく。最終的に印象に残ったのはMonego氏のこの言葉だった。「ここ20年来ドイツワインの情報は日本では凍結されている状態。その間に世界的にドイツワインの評価は大きく変わりました。この新しい発見のあるワインをより多くの方に飲んでいただきたい。日本の市場に向けてドイツワインは無限の可能性を秘めている」
 これは正に私も常にセミナーでといていた言葉。イギリス、アメリカにてすでに成し遂げられた「リースリング・ルネッサンス」の立役者である彼の一言に今行っている私の活動に間違いはなかったのだと、改めて確信がもてた瞬間でした。
 セミナーにて特に人気だったのが彼が持っているボトル 2004Dr.Loosen Erdener Praelat Riesing Auslese と2003 Huber Malterdinger Bienenberg Spaetburgunderの2本。特にフーバーさんのワインは佐藤さんも「ドイツの赤が今回の一番の発見」と大変印象に残った様子。
 多くの醸造家さんの暖かい協力によってまたすばらしいつながりを持つことができた。生産者に感謝だ。

                               Hiro



H-hof BBS